ヤング≒アダルト あいつ(あの子)昔はモテてたよね、、、のあいつ(あの子)たちのその後
この映画、べつに評価が高いというわけでも、有名というわけでもない。
知らない人が大半だろう。しかし私はこの映画を推したい。
この映画を一言で表すなら、昔かわいいと評判だった彼女のその後という感じか。
昔プロムクイーンだった彼女だが、都会に出て疲弊していたところで元カレが故郷の田舎で自分よりかわいくない女性と結婚し、子供を産んで幸せそうにしている。
それに対して自分はアラフォーバツイチ仕事も微妙、、、
なかなかつらいとこである。
そこで何を思ったか田舎に幸せ真っ盛りの元カレを奪いに戻る。
しかしそんなことはうまくいくはずもなく、傷心し昔は見向きもしなかった同級生の男に寂しさを埋めてもらうという、、、
これほど激しくはないが、人生にはこれと似たようなことが起こりえると思う。マジで
昔はかっこよかった彼が、今はそんなぱっとしない、、、
昔はかわいかった彼女が、今は痛い女性に、、
何が原因なのか?
進学、就職、結婚の失敗、仕事がうまくいかない、無気力、、、等々要するに
今が充実していないというところが原因なのではないかと思う。
少なくとも、一度折れても、次の目標を見据え、努力していれば、多少昔に比べ見劣りはするものの、魅力的で居続けることはできるのではないかと思う。
この映画を観て私は兄のことと弟である自分のことを考える。
兄は自分が受かった地元で1番の進学校の高校に落ち私は受かった。
その後私は勉強をサボりがちになり、成績急降下。
本気で2年間浪人したが、失敗。後期で地元の国立に。
対して兄は部活に勉強と手を抜かず、高校で3位の学力に。
本番に弱いのもあり、受かるといわれていた志望大学に二浪するも合格を勝ち取り、成績優秀で九州の帝大の宇宙コースに進み大学院も無事合格。就活もしっかり第一志望の内定を勝ち取ったようだ。
私にも、いわゆるモテ期のようなものがあり、中学時代大体何でもうまくこなし、なかなか順調な時があった。しかし高校に入り、周りのレベルがグンと上がり、勉強で挫折し、俺はやればできるはずと勉強のことには目をつぶり、部活、部活、部活の毎日であった。
この映画の主人公と自分の今の状態を重ねたのだろうか。なかなか身につまされる映画だった。この映画のレビューのなかにこんなものがあった。
”「過去にブレイクした人間は一度挫折すると中々立ち直れない。」”
なるほどなかなか核心を突いているように思う。
うまくいっていたときを覚えているからこそ、今の現状がつらいのだ。
あのときの自分との落差が大きすぎて、現実を直視できないのだ。
それ故に過去の栄光に浸り、現状を鑑みず、ただ今の自分のふがいなさを嘆き、時間を浪費し、徐々に魅力を失っていくのだろう。
じゃあそんな一度ブレイクして挫折を味わった人間が、
再び輝くにはどうしたらいいのだろうか?
私見だがまずは苦しくて、いやでいやたまらないだろうが
現状を把握することだと思う
つらく嫌な作業だが、今の自分のレベルを知らなければ、次すべきことは見えてこないと私は思う。つらくてもきつくても目を背けたくなる事実でもまずはしっかりと目をこらし、今の自分を客観的に見つめること。
その上で、今に自分より、少しでもイケてる自分になるためには何をすべきかを決めて
それを愚直に全力でやること
結果を出さないと意味がないとか周りはいうかもしれない。
いや確かに結果というのはひたすらに正しく、何よりも尊い
しかし、自分を変えようと、なにかに愚直に取り組む姿は、今までのどの時期の自分よりも最高にかっこいいはずだ。
書き出してみるととてもシンプル。
現状を見つめて、愚直に努力すること
それだけで自分史上最高にかっこいい自分になれる。